◆別名:
野夫城
◆所在:
一宮市開明町城堀20
◆交通:
◆歴史:
明応年間(1492年~1500年)には存在した城館であるが、築城者などは不明。
天文24年(1555年)織田信長が清州城を攻略し、那古野城から本拠地を清州城へと移した際、勝幡城代であった武藤雄政を野府城へと移したとの記録が残されている。
その後、信長の弟である織田信治が城主となるが、元亀元年(1570年)に近江坂本で浅井・朝倉連合軍の前に討死を遂げる事になる。その信治の跡を継いだのは、信長の妹婿にあたる津田元嘉であったが、本能寺の変の際に、二条城で織田信忠らと共に戦死したと伝わっている。
その後、武藤掃部が城主となり、尾張徳川家に仕えたが、後に断絶。
野府城もこの辺りの年代で廃城になったと言われている。
◆現在:
城跡に立てられた開明小学校の南門脇に、城址碑と看板が残されている。
また、小学校の東に建つ雲閑寺の山門は野府城の城門を移築した物と言われている。